日本経団連の下部団体である三重県経営者協会にて、 「ビジネスと人権」に関する講演を行いました 。
場所は、近鉄津新町駅前のホテル 、プラザ洞津です。ここは、昨年の三重県社会保険労務士会通常総会の会場でした。私にとっても慣れている場所です。
ビジネスと人権(BHR)推進社労士 仲間である菊池たつきさんも、お越しくださいました。
なじみの場所になじみの方がいらっしゃったので、緊張感はあるものの、いつもよりは少しマシな気はしました。
講演前~講演開始
忍者の里から会場まではそれなりに距離もあるため、ゆめゆめ遅刻しないように余裕をもって行きました。その結果、随分早めに到着。控室で長めに待機。写真は控室前の看板です。
冒頭に次の質問をしました。
「出席の皆様方に最初に一つお伺いしたいことがあります。所属されている会社が、すでに 『 ビジネスと人権 』に取り組み始めているという方、お手数ですが、ちょっと手を上げてください。」
その結果、手を上げた方が、なんと約50人中2人だけ。
上場企業やそのグループ企業の方々が多く出席されている割には、ちょっと想像以上の少なさでした。
そこで、「ビジネスと人権」について初めて話を聞く人が大半であるという前提のもと、当初の予定よりも一つ一つのテーマを丁寧に説明しようと心に決めました。
講演の目標
今回の講演では、次の目標を掲げました。
「ビジネスと人権」に取り組むのは大変ですが、それでも敢えて取り組むべき理由を把握して、「ビジネスと人権」に着手すること
つまり、出席者の方に「『人権方針の策定・公開』だけでも、すぐにやろう!」と思っていただくのが、今回の講演の目標です。
講演の内容
今回は、「ビジネスと人権」に取り組むべき理由を、主に資金調達と金融機関からの評価の観点から説明しました。
- ESG評価向上による中長期的企業価値向上
- 株価対策
- PBR1倍割れ対策、敵対的買収防止対策
- 銀行融資対策
- 人手不足対策(今回は時間の関係で割愛)
「ビジネスと人権」に取り組むべき理由をある程度納得していただいたのち、「ビジネスと人権」の大変な部分について説明しました。
- 人権方針の策定と公開が大変
- 人権デューディリジェンス(人権DD)が大変
- 「国際的に認められた人権」の一つ一つが、日本人が考えるより範囲が広くて大変
- 会社の責任範囲が広くて大変
- 自社が引き起こす人権侵害だけでなく、取引関係で繋がる他社が引き起こす人権侵害にも、責任を持たなければならない
スライドのサンプル
今回の講演は、通常は「ビジネスと人権」入門セミナーとして2時間で提供させていただいている内容をギュッと1時間に縮めたので、なかなかタイトになりました。
ここで内容の詳細をすべて紹介するわけには行きませんが、当日使用したスライドのサンプルをいくつか載せます。
ご興味ある方は、是非お問い合わせください。
以上、皆様のご参考になれば、幸いです。
御社にて「ビジネスと人権」へのお取組みを始める際には、是非ともお声がけくださいませ。